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神保 侑希 先生にインタビュー!
神保 侑希 先生に、歯列矯正治療についてインタビューしました。
インタビューに答えてくれたのはこの方
- 神保 侑希先生
- おしむら歯科
https://oshimura-dc.com/ - 経歴:愛知学院大学
- 資格:歯科医師免許
- 当法人は、お子様からお年寄りまですべとの方が一生涯通って頂け、かつそれぞれの医師が専門性の高い総合歯科である事が大切だと考えています。
- 電話番号:052-363-3366
矯正治療の内容に関して

矯正治療にはリスクがあるのでしょうか?
リスクはいくつもありますね。1つは矯正に入る前に、現状の歯型によってはどうしても歯並びの邪魔になってしまう歯を抜かなければならないリスクがあります。
矯正する方法によってもリスクは様々です。ワイヤー矯正の場合はワイヤーによってご自身の歯を傷つけてしまったり、稀ですが無理やりワイヤーによる力を加えて位置を調整しますので、歯の根っこが短くなったり、弱ってしまうという場合があります。
特にワイヤー矯正の場合は痛みもネックになりますね。矯正期間中は月に1回の頻度でワイヤーを交換していただくのですが、変えた後の夜や、またかみ合わせをする際に痛みを感じる期間があります。1週間くらいたてば慣れて痛みも落ち着きますが、場合によっては痛み止めを飲むレベルになる方もいらっしゃいます。
ワイヤー矯正の他にはマウスピース矯正という方法もありますが、こちらは矯正中の痛みが気になりにくい分、自己管理が大切だったり、治療費が一般的に10万円ほどワイヤー矯正よりも高くなります。
歯科矯正はどの様な流れで行われますか?
矯正を行う前に、先に必要な検査・治療を行います。虫歯や歯周病をお持ちの方は矯正をすることによって悪化するリスクがありますので、こうした症状が見つかれば矯正前にまず治療を行います。
その後カウンセリングの中で矯正方法の種類だったり、目標とする歯並びのゴール設定を歯科医と患者様でしっかり確認し、治療計画を立てていきます。カウンセリングの内容や進め方は歯科医によって違うと思いますが、このカウンセリングの時間に気になることは全て先生に確認するようにしてください。
もちろん歯科医の先生の中にはお忙しい中の時間で、全てを答えられない場合もあります。最終的に複数日に渡ったとしても、患者さん自体が治療内容や治療計画も含めて全て納得、了承頂いた上で治療を初めていくことがベストです。
矯正治療の際注意しておくこと

初回カウンセリングで確認しておいた方が良いことはありますか?
矯正は長期間かかるため、ライフスタイルの変化が起こる年代で矯正を行うことに不安を感じる人もいると思います。その場合はカウンセリングで治療計画を立てる段階から相談しながら進めれば対応は可能ですので、必ず事前に歯科医に今わかる範囲で状況を伝えておくことが大切です。
例えば、どうしても出張などの都合で歯科医院に通えない期間がある場合、矯正を1〜2ヶ月おやすみする事も出来ます。ただ矯正を決めた段階で、治療期間中は出来るだけ引越しや海外赴任等はしないようにしたいですね。1~3か月くらいの矯正おやすみ期間は出来るには出来るのですが、治療期間が長引くため緊急時等以外はあまりオススメは出来ません。
また担当の歯科医が変わってしまうことで、新しい先でまた歯科矯正のための料金がフルでかかる事もありますので、計画をよく立てられた上で進めていきましょう。
矯正後のアフターケアについて、気を付ける事やコツがあれば教えてください
整えた歯並びをそのまま固定出来るよう、寝る時のマウスピースや定期的なチェックを守ることです。自己判断でこうしたアフターケアを止めてしまったり、歯科医院に通院へ来なくなってしまうと、歯並びは元に戻ってしまうことがあります。
各医院の先生は患者様のご要望にかなった歯並びを長く維持できるよう尽力してくれているはずです。先生の言葉を信じて、まずはしっかり続けていきましょう。また、当たり前ですが虫歯や歯周病にならないように毎日の歯ブラシなどによるケアも大切になってきます。
健康的なお口の状態を保っていただくことは人生の豊かさにも直結します。歯の病気や疾患があると全身の健康にも影響をしてしまったり、食事が楽しくとれなかったりすると精神的な影響も大きく関係しますよね。歯のメンテナンスは一生ものですし、ぜひ歯科矯正を含めて長くお付き合いができる歯科医院さんを見つけていただければと思っています。
クリニック選びについて
歯列矯正を行うにあたり、クリニックのおすすめの選び方はありますか?
実際に気になる歯科医院さんに足を運んで、直接話しを聞くのが一番ですよね。気になったら何度でも相談する。患者さんに寄り添って、悩みや疑問を1つ1つ丁寧に受けてくれるのは良い医院だと思いますね。
また、患者さんと気持ちよくコミュニケーションが取れることは良い先生の条件だと思います。最終的に向かっていく歯並びのゴールとそれまでの取り組みをしっかり擦り合わせすることが、矯正治療を成功させる秘訣となります。
先生の人柄、治療方針や、治療費用などクリニック選びにおいて優先する基準は患者さんそれぞれで違うと思います。ネットの口コミなどの第三者の情報もある程度参考にして良いとは思いますが、全てを鵜呑みにはせず、信頼がおける歯科医かどうかをちゃんと目で見て判断するようにしましょう。
歯列矯正は受診する歯科医院によって値段が違いますが、予算に関してはどの様に考えたら良いでしょうか。
マウスピース矯正の場合、値段の違いはブランドの違いによるものが大きいです。安かろう悪かろうではないし、歯科医の治療方針にもよりますが、基本的に多少は高くても大手のメーカーさんにお願いすることでトラブル回避になったり、病院を変えたとしても、これまでに近いレベルの治療を続けていただく事も出来る可能性はあります。
ワイヤー矯正では、見た目でわかりにくいよう、歯の裏側にワイヤーを装着する裏側矯正というものもあります。ただ表か裏かどちらによって、こちらもはるかに値段が変わってきます。
治療費に含まれるのはワイヤーやマウスピースそのものの原価だけではなく、もちろん施設の家賃や人件費、技術料等も加味したものになりますので、矯正自体だけでなく施設や歯科医の人柄など総合的に判断されると良いでしょう。
神保 侑希先生について

今は歯科医院ではどの様な施術を行っているのでしょうか。
10年ほど前から名古屋市中川区のおしむら歯科と、別院となる名古屋駅前の歯科医院の両院でそれぞれ診療を行っています。総合歯科という形をとっており、虫歯治療や矯正治療、ホワイトニングまでチームで患者さんのさまざまな要望にお答えしたり、在宅診療まで様々な形態で患者様に寄り添う治療を提供しています。私自身は今は歯科矯正をメインに担当させて頂いています。
歯科矯正がメインなんですね。矯正を始める方はどんな方が多いのでしょうか?
一番多いのは、見た目で歯並びが気になっている方ですね。女性の方が3:1くらいの割合で多いです。年齢層は子供から大人まで様々な方が来られますよ。一番若い方だと5〜6歳くらいからですかね。小学校に入るとクラスメイトのお友達で矯正治療を始めて歯並びを治している子がいるようで、親御さんが気になってきたり、子供さん本人が歯並びのガタつきが気になってきて始めるケースが多いです。
子供の時から矯正を始めた方が一般的に良いと言われていますが、高齢の方では70歳の方で歯列矯正を受けられている方はいます。長年歯並びにコンプレックスを感じられている方や、歯並びが悪いためにほっぺたの内側を噛んでしまうことでお悩みがあるなど、始めるきっかけは様々ですね。
基本的に歯科矯正を始める年齢制限はありませんが、矯正をすると全身の健康状態にも影響が出ますので、基礎疾患などを確認した上で、場合によっては矯正が出来ない可能性もあります。
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