歯並びの悪さが引き起こすトラブルって?
歯並びが整った歯は、笑顔が素敵になることだけではありません。実はそれ以上にメリットがたくさんあります。歯並びの悪さが与える悪影響を見ると歯並びを整えること、歯科矯正の大切さがわかります。矯正歯科はただ見た目の美しさのためばかりにあるわけではなく、歯並びの悪さを原因とするトラブルを回避することが目的です。最近では、京都でも歯科矯正をする人が増えています。それは、歯並びが、見た目だけではなく、健康などに大きな影響を与えているからです。
歯並びが悪いと歯を磨いても磨き残しがある
歯並びの悪さが、明らかに影響があるのはやはり歯垢のたまりやすさなど、口の中のトラブルでしょう。叢生(そうせい)、いわゆる乱杭歯の場合などは明らかですよね。磨きにくいためにどうしても磨き残しができて、それが虫歯の原因になったり、歯周病の原因になったりします。
歯並びが悪くて上手く話せない
歯の間に隙間があるために空気が抜けて発音が上手にできない場合があります。歯並びの悪さの原因である舌癖の悪さなどからも、話しづらく、人前で話すのが億劫になってしまっている人も多いようです。特に子供の場合、教室で発表した時にみんなに笑われたために、人前でアガるようになり、さらに話せなくなるという悪影響も。
歯並びの心理的影響
歯並びが悪いということが、特に心理的に影響されるのはやはり見栄えを気にし始める思春期の男女のようです。歯並びが悪いことをコンプレックスに感じ始める年齢が、男子の場合は15歳、女子の場合は12歳で、そのため、咬合に問題のある人は自己否定的である傾向が強いという調査結果が出ています。また、歯並びが悪いグループは、勉強に対する集中力が低く、ちょっとしたことでカッとなりやすい傾向にあります。歯並びと心理の関係はまだ科学的に解明していませんが、少しずつ論文などが発表されつつあります。
【参考】
歯並びが不定愁訴の原因
歯並びの悪さが、肩こりや頭痛などのいわゆる不定愁訴の原因ではないかと言われています。実際に大人になってから、歯科矯正をした多くの人が、矯正後は、頭痛がなくなったなどという報告をしています。しかし、経験的にそう感じるという段階で、科学的根拠がまだありませんでした。そういう中、※1 面白い実験をしている人がいます。歯並びが悪いと、食事をする時に咀嚼の癖が出てしまいますが、その時に体のどの部分に力が入るかを計測し、歯並びの影響が体のどの部分に強く出ているかを数値化しているのです。その結果、歯並びが悪い人ほど、左右の口をバランスよく使っていないために、どうしても体への影響が偏っているという結果が出ました。その偏りがどうやら不定愁訴の原因のようです。
【参考】
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